2021.10.07 更新
介護のお仕事でまず挙げられるのが、介護職です。
ケアマネージャーなど資格やキャリアを積まなければなれない職種もありますが、介護士は未経験・無資格からでも始められます。
そして働きながら資格やキャリアを積めば、国家資格である介護福祉士を取得して介護のスペシャリストとして活躍できたり、ケアマネージャーを取得してケアプランを作成したりと仕事の幅を広げることができます。
まず、介護業界で働こうと考える方のほとんどは介護士の求人を探されると思います。
基本的な介護士のお仕事としては、高齢の要介護者の生活を日々サポートしていくことになります。
具体的には、入浴・排泄・食事などの身体の介護、部屋の掃除・洗濯・買い物などの身の回りのお世話、その他に話相手になったり、ご家族の方の相談を受けたりアドバイスをしたりといったお仕事があります。
但し、働く場所によって仕事内容が多少異なります。また必要な資格や経験も違ってきます。
介護施設・老人ホームによって求められる人材がどのようになっているのかわかりやすくまとめてみました。
特別養護老人ホームとは、自治体や社会福祉法人が運営している公的な介護施設です。 入居者は、基本的に自宅で日常生活を送ることが困難な要介護3以上の方となっています。 そのため、介護付有料老人ホームなどと仕事内容は同じですが、介護度が重い方が多いので、その点で大変なことは多く体力も必要となります。 また特養の特徴として、居室タイプがの場合は10名前後のユニット別に職員が配置されます。 よりお一人お一人に寄り添ったケアがしやすいと言えます。 従来型の場合は、業務別にシフトが組まれます。そのため仕事は覚えやすいと言えます。 特養で働くことをお考えの方は、「ユニット型」「従来型」どちらが自分に合っているのか見極めることも大切です。
介護老人保健施設は、医療法人や社会福祉法人が運営する施設で要介護高齢者が自宅に帰れるよう支援する介護施設です。 自宅に帰って生活ができるようにすることが目的のため、看護・介護・リハビリテーションを集中的におこなっています。 そのため、看護師や作業療法士などの医療専門職が多く在籍しています。 1日の中心がリハビリとなりますので、レクリエーションなどのイベントは少なくなります。 その分、日々のリハビリに励む入居者を心身ともにサポートする重要な役割があります。 自宅復帰が目的ですので、入居者が回復して無事に退去日を迎える姿にやりがいや達成感を感じられると思います。 終身入居ではないため入居者が短期間で入れ替わることも特徴の一つです。
有料老人ホームとは、民間企業が運営している介護施設です。 民間企業の運営なので、施設によってサービスが異なり、仕事の内容もさまざまです。 ここでは、介護付と住宅型での違いを見ていきましょう。
介護付有料老人ホーム
都道府県の指定を受けた特定施設となります。
入居者は主に介護を必要とする方となります。
仕事内容としては、身体介護、生活支援、レクリエーションやイベント企画などになります。
特定施設となりますので、配置が義務付けられている生活相談員、ケアマネジャー、栄養士、調理スタッフ、看護師、機能訓練指導員などと連携しながら業務を進めることが重要です。
また、施設の規模や設備のグレード、提供するサービス内容がさまざまであるのも民間運営の施設の特徴です。
そのため、施設によって求められる資格や経験が異なることが多いため、求人内容をしっかり確認することが大切です。
疑問や不安に思ったことは、遠慮なく施設側に質問してみましょう。
住宅型有料老人ホーム
自立の方から要介護が軽中度の方が多いです。
介護が必要なときは入居者自身が外部の訪問・通所介護サービスを契約して利用するのが原則のため、生活支援やレクリエーション・イベントの企画をすることが主な仕事となります。
住宅型有料老人ホームの場合は、初任者研修が必須です。
また最近では介護付有料老人ホームと同様のサービスを提供する施設が多くなっていますので、その場合はそれに応じた資格や経験が必須となる場合があります。求人内容の応募要件をよく確認することが大切です。
【例】施設の様子
きれいな施設内
きれいな施設内
おしゃれなお庭
レクリエーションの様子
グループホームは認知症の方が1ユニット(9人以下)のグループで共同生活をし共同生活をする中で認知症の進行を緩和する目的の介護施設です。 仕事内容としては、身体介護、生活支援、レクリエーションなどになるので有料老人ホームとさほど変わりません。 グループホームではできることを自分でやってもらい認知症ケアを行っていくのと「集団生活に支障のないこと」が入居条件になっているため、未経験・無資格の方でも働きやすいと言えます。 但し、認知症の方と接するため認知症介護の知識と技術が必要となってきます。 研修やサポート体制が整っている施設を選ぶことがおすすめです。
普段自宅で生活している高齢者が施設に通い、日帰りで介護・リハビリを受ける施設がデイサービスです。 デイサービスでのお仕事は、身体介護の他、車での送迎もあります。 半日でも外でサービスを受けることにより本人も気分転換や機能回復に繋がり、そのご家族の負担も減らすことになります。 レクリエーションを実施し、利用者同士のコミュニケーションを上手にとれる環境づくりも大切な仕事の一つとなります。 基本的に自分でできることが多い自立から介護度の低い方がほとんどなので、他の施設と比べて介護士の身体的な負担は少ないです。
訪問介護の仕事内容
訪問介護とは、利用者の自宅を訪ねて介護サービスを提供することです。
ケアマネージャーが作成したケアプランに基づいて介護サービスを行います。
利用者の状況などを記録してケアマネージャーに報告します。
お一人に寄り添ってケアができるため、よりその人に合ったサービスを提供することができます。
病院での仕事内容
病院の場合は、入院患者の介助と看護師の補助が主な仕事となります。
具体的には、身体介護(食事・排泄・入浴など)やベッドのシーツ交換・洗濯などです。
また看護師のサポートとしてカルテの整理や医療器具を消毒などの仕事もあります。
常に医療関係者がそばにいるわけですから、医療ケアの知識など介護以外のスキルも身につけることができます。
無資格でもできる仕事もあります。 例えば、食事の用意やサポート、見守りやレクリエーションなどのお手伝い、部屋の掃除などです。 排泄・入浴補助など、利用者の体に触れる身体介護などは資格がないとできません。 やはり資格があれば、できる仕事の幅が広がり、活躍できる場面も増えます。 当然、キャリアアップや給与アップにも繋がります。 介護業界で働いていこうとお考えの方は、資格を取得しておけば強い武器になります。 介護関連の主な資格を下記にまとめてみました。
まず、介護業界が自分に向いているのかどうか判断するために、未経験・無資格から介護業界でのお仕事を体験したいと考える方もいると思います。 実際に働いてみて、その後、順に資格を取得していくことも可能ですので、まず第一歩として介護のお仕事をするのもいいと思います。無資格でもできる仕事の一例をまとめてみました。
介護助手 | 身体介護をおこなう場合、訪問介護の場合は資格が必要ですが、介護施設内の場合は無資格でも身体介護の補助をおこなうことができます。 |
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生活援助 | 食事作りや買い物、清掃、洗濯など生活に関わることをサポートします。 |
レクリエーションの企画・運営 | ゲームやカラオケ、塗り絵、書道、映画観賞などの企画・準備・進行をおこないます。 |
送迎業務 | デイサービスなどの通所事業所や小規模多機能型居宅介護では、要介護者の送迎も必要です。介護の資格は不要で、もちろん普通自動車免許が必要となります。 |
事務作業 | 請求事務や郵送物の発送、備品の発注、電話対応・来客対応など事務業務全般です。 |
高齢社会が加速し、「超高齢社会」を迎えようとしている今、介護業界では人材が必要です。 資格を持っていれば、あなたの強みになり、より自分に合った条件の仕事を見つけることが可能です。 また介護業界でなくても、高齢化が進む中で介護の知識は何かと役に立ちます。 無資格でも介護業界に携わって経験を積めば、いろんな分野で強みとなります。 興味のある方は、一度介護求人を検索してみたり介護スクールを覗いてみたりするのはいかがでしょうか。
介護のプロへの道
フロンティア介護スクールでは、介護現場で活躍する現役の介護スタッフが講師となり実践で役立つノウハウを伝授します。
働きながら無理なく資格を取得することも可能です。
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