介護に関わる専門職とは？

管理栄養士は、名前のとおり「栄養のスペシャリスト」です。 介護で関わる管理栄養士の主な仕事としては、介護施設で提供する食事の献立を考案したり、食事の提供、栄養指導を行うなどになります。 「食」という生きていく上で一番大切な行為に関わるとても重要な役割を果たしています。 一般的な調理と違い、ご利用者様の身体状況に合わせて調理法を変える工夫が必要です。 ソフト食やきざみ食、ミキサー食など、食べやすい形態にして提供したり、高い栄養が取れるよう食材や献立を考えたりと個々に合わせて臨機応変に対応する必要もあります。 ただ献立を考えたり料理を作ったりするのではなく、ご利用者様の健康管理をする立場となります。

理学療法士とは、Physical Therapist（PT）とも呼ばれ、病気やケガ、加齢などによって身体的に障害を持ってしまった人に対し「寝返る・座る・立つ・歩く」などの基本動作能力の回復・維持、障害悪化の予防として運動療法や物理療法をしながら個人の自立した生活を支援します。 介護施設での理学療法士（PT）の仕事としては、ご利用者様が自立した生活ができるよう日常生活で必要な身体機能の維持・向上のためのリハビリを行うことです。 お一人お一人に寄り添い、個々に合わせたリハビリプログラムを作成し実施していきます。 自分の身体が自分で自由に動かせる喜び、日常生活が無理なく行える喜びは「生きる活力」となります。 PTの役割は、ご利用者様が自分らしく生活できるようサポートするというとても重要なものになります。

言語聴覚士とは、Speech Therapist（ST）とも呼ばれ、話す、音を聞く、言葉を理解するといった言語コミュニケ―ションの機能や、食べる、飲む、飲み込むなどの食事・嚥下機能に障がいを持った方に対してリハビリを行う専門職です。 言語聴覚士の主な仕事としては、失語症（言葉が出てこない、言葉の意味を理解できないなど）や聴覚障害（音が聞こえない、聞こえづらいなど）、構音障害（発音や発生がうまくできない）の改善、食事に際の嚥下機能（飲み込みに必要な機能）の改善などになります。 コミュニケーションをとる上で必要な機能や「食」という大切な行為に必要な機能の改善をする役割なので、その存在はとても大きく重要です。

音楽療法士は、名前のとおり「音楽」を通して心身のサポートを行います。 介護施設では、歌を歌ったり楽器を演奏したり、音楽に合わせて体を動かすなどをして楽しみながら心身を整えるというレクリエーションようなリハビリテーション法になります。 ご利用者様が好きな音楽や昔流行った曲などを聴くことで記憶をよみがえらせるなどの効果があり認知機能の改善を助けたりもします。 音楽療法の場合は、とくに心のリハビリに大きな役割を果たすことになります。

それぞれの専門分野でご利用者様のサポートをすることで、さまざまな方向からご利用者様の生活機能を向上させることができます。 専門職だからこそ、多くの分野のスペシャリストが集結し、リハビリテーションを行うことで、より質の高いケアができるといえます。どの専門職もとても重要で素敵なお仕事です。 今回紹介した専門職以外にも多くのスペシャリストが介護現場に関わっています。 魅力的な職種が多くありますので、興味がある方は、いろいろ調べて資格取得を目指すのもいいキャリアパスではないでしょうか。 当然ですが、国家資格も多くありますので、給与面でも期待が持てます。

フロンティアの介護でも、多くの専門職が在籍していますので、介護スタッフとして働きながら、理学療法士などの専門職と接する機械も多くあります。 そこから自分の道が開けることもあるかもしれません。

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